ビットコインの利益確定が加速、実現利益が24億ドルに急増
  • ビットコインの実現利益は24億ドルに増加し、7日間平均は15億2000万ドルと5月以来の高水準となった。
  • ビットコインの現物価格は10万6000ドル台となり、5月中旬以降は10万ドルから11万ドルの間で安定している。
  • アメリカ上場のビットコイン現物ETFへの流入が続く中、長期保有者はBTCを売却している。

ビットコインの利益確定の動きが6月30日に増加し、第2四半期最終日のビットコイン現物価格は引き続き、下落圧力にさらされた。

ブロックチェーン分析企業のGlassnodeが追跡しているデータによると、オンチェーン上の実現利益の総額は24億ドル(約3480億円、1ドル=145円換算)に増加し、7日間平均も15億2000万ドル(約2204億円)に上昇し、5月後半以来の高水準となった。

GlassnodeはXで、「これは年初来平均の11億4000万ドル(約1653億円)を上回っているが、2024年11月から12月に見られた40億ドル(約5800億円)から50億ドル(約7250億円)のピーク(7日間平均移動平均)をはるかに下回っている」と述べた。

実現利益指標は、オンチェーンで移動したすべてのコインのうち、その直近の移動時の価格が前回の移動時の価格よりも高かったコインの合計の米ドル価値を示す。

BTCの現物価格はやや下落傾向で、10万6000ドル台になった。 5月中旬以降、ビットコイン価格は10万ドルから11万ドルの範囲で安定しており、アメリカ上場のビットコイン現物ETF(上場投資信託)への資金流入が続く中、ビットコインを長期保有しているウォレットが保有分を売却している。

[BTCの実現利益と価格。:Glassnode]

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Profit Taking Accelerates as BTC Realized Gain Jumps to $2.4B