Pump.fun、独自トークン「PUMP」が即完売で5億ドル調達──時価総額は40億ドル
  • Pump.funのトークン・オファリングは、わずか12分で個人投資家から約5億ドル(約735億円、1ドル147円換算)を調達。
  • 今回のセールでは、1PUMPあたり0.004ドルで1250億PUMPが販売され、時価総額は40億ドル(約5880億円)に達した。
  • 購入されたトークンは48~72時間以内にウォレットに配布され、配布が終了するまでロックされた状態となる。

12分。

これは、Pump.funのトークン・オファリングがバイビット(Bybit)、クラーケン(Kraken)、クーコイン(KuCoin)を含むさまざまな取引所を通じて個人投資家から約5億ドル(約735億円)を調達するのに要した時間だ。

今回のセールでは、ソラナ(Solana)ベースのミームコイン発行プラットフォームPump.funの新しいユーティリティトークン「PUMP」が、1PUMPあたり0.004ドルで1250億PUMP販売され、完全希薄化後時価総額は40億ドル(約5880億円)に達した。

現時点では、購入者は購入したトークンを受け取るまで待つ必要がある。

購入されたトークンは今後48~72時間以内にウォレットに届き、配布が終了するまでロックされ、取引や送金がブロックされるとPump.funは述べた。

Pump.funチームはソラナ公式のコントラクトアドレス「pumpCmXqMfrsAkQ5r49WcJnRayYRqmXz6ae8H7H9Dfn」を共有し、類似資産を避けるようユーザーに警告した。

Pump.funのICO(イニシャル・コイン・オファリング:新規コイン公開)では、総供給量1兆PUMPのうち33%を販売する予定で、そのうち18%はすでにプライベートセールで割り当てられていた。パブリックセールへの配分は最近15%から12.5%に引き下げられ、わずか12分で完売した。

その他の配分は、プロジェクトチームに20%、コミュニティとエコシステムへのインセンティブに24%、既存投資家に13%、流動性確保に2.6%、エコシステムファンドに2.4%、残りは財団の資金とライブストリーミングのインセンティブに充てられる。

Pump.funを使えば、誰でも数回クリックするだけで新しいトークンをミントし、上場させることができる。新しくミントされたトークンが一定の基準に達すると、分散型取引所に上場される。

今回のセールは、このトークンローンチパッドの指標が活動の深刻な落ち込みを見せている中で行われた。

DeFiLlamaのデータによると、Pump.funのローンチパッドの取引高は1月に116億ドル(約1兆7050億円)を超えていたが、その後着実に減少し、先月は36億5000万ドル(約5365億5000万円)となった。

[Pumpプラットフォームの総取引高(DeFiLlama)]

同様に、DeFiLlamaのデータによると、このローンチパッド経由で得られた収益は、1月の1億3300万ドル(約195億5000万円)から6月は3400万ドル(約50億円)近くまで減少した。

ローンチパッドの取引高が急減する中、3月にローンチされたPump.funの分散型取引所PumpSwapは、その減少を補い、5月に143億ドル(約2兆1000億円)、6月は100億ドル(約1兆4700億円)の取引高を記録。DeFiLlamaによると、PumpSwapの収益は、これらの月でそれぞれ700万ドル(約10億2900万円)と500万ドル(約7億3500万円)だった。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Pump.fun Swiftly Raises $500M in Public Sale at $4B Fully Diluted Valuation