本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は2.8。先週の4.5から一転、3を割れた。
前回「まだ上値余地はありそう」と申し上げ「次のピークに向けて力を貯めているイメージ」と申し上げたが、まだもみ合い推移を続けていてブレークはしていない。
一目均衡表は3役好転で、パターン分析でも半値押しでしっかりサポートされておりまだ上抜けの可能性は残るが、MACDはデッドクロス、RSIはダイバージェンス気味と強弱サインが交錯し始めている。
基本は上目線だが、その前にもう一段の小幅な調整があっても不思議はない。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析


前回は、上値の目途として挙げていた「レンジの倍返しの1790万円」を若干抜けた1815万円で上昇が一服、「7月10日からの半値押し1715万円でサポートされ三角持ち合いを形成」していると指摘。「上昇局面で見せたサポートラインが三角持ち合いに重なる来週後半にも新値を更新する可能性」を指摘したが、まだブレークには至っていない。
むしろ、このサポートを若干下抜けた感もあるが、前述の半値押し1715万円でサポートされており、まだ下抜けもクリアにはなっていない。そろそろ上下どちらかに抜けそうにも見えるが、もうしばらく横ばいで推移する可能性も残る。要は、現時点ではまだ方向感が出ておらず、勝負もついていない印象だ。
評点:3
移動平均線

9MAが横ばいとなり、デッドクロスに向けた動きにも見えるが、これは史上最高値圏でもみあっている影響で、このまま横ばいであればデッドクロスしそうでしない展開も考えられる。要は方向感は出ていない。
評点:3
一目均衡表

雲がねじれている期間に入りやや上値が重いが、3役好転の買いサインは継続。
評点:5
ボリンジャーバンド

スクィーズ気味で上昇トレンドが一服。ローソク足が中心線(20日移動平均線)に近づいている。このまま下落に転じるイメージはなく、再び上昇に転じる可能性もあるが、上昇トレンドが終了する可能性もある。
評点:3
MACD

デッドクロス。
評点:1
RSI

買われすぎゾーンから60台に戻ってきたが、ややダイバージェンス気味なのが気になる。
評点:2
評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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