メルカリ決算、暗号資産事業の通期収益17億円突破──前期比2倍超
By
栃山直樹

暗号資産(仮想通貨)サービスを展開するメルコインの2025年6月期(2024年7月〜2025年6月)における暗号資産取引による収益が17億500万円となったことが、8月5日の親会社メルカリの決算発表で明らかになった。
これは前年度(2024年6月期)の8億1500万円から2倍以上の増加となる。メルカリの連結決算においてメルコインの暗号資産取引は、国際財務報告基準(IFRS)第9号に基づきデリバティブとして会計処理されている。
また、同日開催された決算説明会には、代表執行役CEOの山田進太郎氏、執行役SVP of Corporate兼CFOの江田清香氏が登壇した。
公開された決算説明資料の中では、今後のFintech事業における注力領域として「暗号資産の種別、利用シーンの拡大」が明記されており、同社が暗号資産事業のさらなる展開に意欲的であることが示された。

この方針を裏付けるように、同日には国内大手暗号資産取引所であるコインチェックとの業務提携も発表されている。
|文:栃山直樹
|画像:Shutterstock