ハーバード大、ブラックロックのビットコインETFに約170億円の投資
  • 米ハーバード大学は、6月30日時点で、ブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に1億1600万ドルを投資していることを開示した。
  • この投資は、同大学の米証券取引委員会(SEC)への四半期ごとの提出書類「13-F」に記載されている。
  • この投資は、伝統的な機関投資家によるビットコイン現物ETF(上場投資信託)の採用が拡大していることを示している。

ハーバード大学の500億ドル(約7兆4000億円、1ドル=148円換算)の基金を管理するハーバード・マネジメント・カンパニーは、米証券取引委員会(SEC)への最新の四半期提出書類で、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に1億1600万ドルを投資していることを開示した。

8月8日に提出された、2025年6月30日時点の証券保有状況をカバーするフォーム「13-F」で報告されたこの投資は、米国の大学基金によるビットコインへの配分としては、既知のものの中で最大級である。

昨年1月にローンチされたIBITは、投資家がビットコインを直接保有することなく、エクスポージャーを得ることを可能にする、ビットコイン現物ETFである。

この投資により、ハーバード大学は、ヘッジファンドから年金基金に至るまで、規制されたビットコイン商品をポートフォリオに加えている、増加する投資家の仲間入りをした。

この開示は、米国のビットコイン現物ETF全体の運用資産が、個人投資家からの流入と大規模な機関投資家による配分によって、千億ドル超えまで増加している中で行われた。大学基金にとって、ETFの構造は日々の流動性とSECによる監督を提供するため、代替投資に対するガバナンスとコンプライアンスの要件を満たすのに役立つ。

ハーバード大学は、この提出書類についてさらなるコメントを提供しなかった。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Marcio Jose Bastos Silva / Shutterstock.com
|原文:Harvard Reports $116M Stake in BlackRock’s iShares Bitcoin ETF in Latest Filing