収益低迷の中、Pump.funがミームコインを支援する流動性部門を設立
  • Pump.funは、収益が減少する中、特定のプロジェクトに流動性を提供するためにグラス・フル財団を設立した。
  • この財団はエコシステムのトークンに流動性を注入するものになるが、資金源や選定基準は明らかにしていない。
  • Pump.funの日次収益は、1月の700万ドルから最近では20万ドルに減少しており、競合のLetsBonk.funが市場シェアを拡大している。

ソラナブロックチェーンのミームコインローンチパッドであるPump.funは、プラットフォームの収益が年初に記録した高水準から下落する中、エコシステム内の特定のプロジェクトに流動性を提供することを目指す取り組みとして、グラス・フル財団(Glass Full Foundation)を設立した。

Pump.funは、グラス・フル財団が「我々の最も熱心なカルトを支援するため、エコシステムのトークンに大きな流動性を注入する」だろうと述べた。ただし、資金源や受領者の選定基準は開示しなかった。X(旧Twitter)への投稿によると、初期注入は既に行われており、さらなる注入が計画されているという。

Pumpエコシステムでトップのトークンはファートコイン(FART)であり、8日時点で時価総額は10億ドル(約1450億円、1ドル145円換算)を超えている。2番目に大きいトークンはリスのピーナッツ(peanut the squirrel)で、時価総額は2億5300万ドルを超えている。なお、リスのピーナッツは、昨年安楽死させられてソーシャルメディアで大きな反発を受けたインスタグラムで話題のペットにちなんでいる。

グラス・フル財団の発表は、Pump.funの1日あたりの収益が1月のミームコインブームのピーク時の700万ドル(約10億1500万円)以上から今月には約20万ドル(約2900万円)まで急落したタイミングで行われた。数字はオンチェーンデータに基づいている。

この落ち込みが発生したタイミングは、ボンク(Bonk)コミュニティと関係するソラナブロックチェーンの競合ローンチパッドであるLetsBonk.funがここ数週間で市場シェアを伸ばし、先月には収益が最も高く最もアクティブなローンチパッドとなったことと重なっている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Pump.fun Creates Liquidity Arm to Back Memecoins Amid Revenue Slump