- クラーケン(Kraken)の調査によると、暗号資産(仮想通貨)と株式の両方を保有する投資家の65%が、今後10年間でデジタル資産がより強い成長をもたらすと予測している。
- この調査では、過去12カ月間で、両方の資産を保有する投資家の42%が暗号資産が株式を上回るパフォーマンスを見せたと回答した一方、31%が株式からより良いリターンを得たと回答した。
- 世界的に不透明感の広がる時期には、投資家の33%が暗号資産への配分を好み、株式や現金を上回った。
暗号資産取引所クラーケンによる新しい調査によると、暗号資産と株式の両方を保有する投資家の過半数が、長期的にはデジタル資産が株式をアウトパフォームすると見込んでいる。
8月21日に発表された、米国の成人1000人以上を対象としたこの調査では、両方の資産を保有する投資家の65%が、今後10年間で暗号資産が株式よりも強い成長をもたらすと予測していることがわかった。株式を支持したのは、わずか35%であった。
約70%が、来年中に暗号資産への配分を増やす予定であると回答し、男性は女性よりも強い確信を示した(74%対59%)。
過去12カ月間でも、デジタル資産は多くの投資家にとってより優れたパフォーマンスを見せた。42%が保有暗号資産が株式ポートフォリオのリターンを上回ったと報告し、株式の方が良いパフォーマンスを見せたと回答した31%を上回った。
確信のレベルも暗号資産に傾いており、調査対象者の61%がデジタル資産に対する確信を増したと回答した一方、株式では53%であった。
暗号資産はまた、「危機時の取引」として台頭しているようである。世界的に不確実な時期に新たな資本をどこに配分するか尋ねたところ、33%が暗号資産を選択し、20%が株式、19%が現金を選択した。
クラーケンのコンシューマー部門グローバル責任者であるマーク・グリーンバーグ(Mark Greenberg)氏は、このデータはポートフォリオ構築におけるシフトを反映していると述べた。
「両方の資産を保有する投資家は、もはや暗号資産を投機的な例外として扱っていない。中核的な成長ドライバーと見なしている」と、グリーンバーグ氏は語った。
今回の調査結果は、クラーケンを含む暗号資産取引所が、デジタル資産と並行して株式取引を提供することで、伝統的な金融へとさらに進出している中で発表された。これは、2つの市場の境界線がますます曖昧になっていることを示す兆候である。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:PiggyBank/ Unsplash
|原文:Majority of Dual-Asset Investors See Crypto Outpacing Stocks Over Next Decade: Kraken Survey


