金融庁は8月29日、令和8年度の予算・機構・定員要求を公表した。この中で同庁は政府に対し、「暗号資産・イノベーション課」の新設を含む大規模な組織再編案とともに、総額250億円(対前年度比11.9億円増)の予算を要求した。

今回公表された資料によると、金融庁は組織再編の課題認識として「フィンテック、暗号資産取引、生成AI等の新たなデジタル技術を用いた金融サービス変革への対応能力を強化する必要」を挙げている。
対応案では、現在の「総合政策局」を「資産運用・保険監督局(仮称)」へと改称・再編し、その新たな局の配下に、現在の「暗号資産・イノベ参事官室」を格上げする形で「暗号資産・イノベーション課」を設置する。
また資料には、この組織再編に伴う増員の要求も盛り込まれている。
|文:栃山直樹
|画像:金融庁資料から、Shutterstock


