コインベース開発のレイヤー2「Base」、ネイティブトークンの発行を検討
  • コインベースが支援するネットワークであるベースがネイティブトークンの発行を検討していると、ベースの創設者であるジェシー・ポラック氏は述べたが、計画はまだ初期段階であることを強調した。
  • 発行された場合、トークンはイーサリアム上に構築され、ベースは配布に関するコンプライアンスについて規制当局と協力する。
  • ベースは2023年のデビュー以来、50億ドル(約7350億円、1ドル147円換算)の預かり資産を蓄積し、アービトラムに次ぐ最大規模のレイヤー2ブロックチェーンとなっている。

コインベース(Coinbase)が開発したレイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」は、ネイティブトークンの発行を検討している。この動きにより、ユーザーが潜在的なエアドロップの資格を確保しようとすることで、すでに2番目に大きなレイヤー2であるベースの活動を急増させる可能性がある。

「我々はネットワークトークンを検討している」と同ネットワークの創設者、ジェシー・ポラック(Jesse Pollak)氏は8日に開催されたイベント「BaseCamp 2025」で述べた。

「率直に言うと、まだ初期段階だ」と同氏は付け加え、リリース時期に関する期待を抑制した。

ベースが2023年にデビューした際、コインベースはトークンを発行する予定はないと述べていた。現在検討されているトークンが標準的なガバナンストークンとなるのか、あるいはオンチェーン上のユーティリティ持つものになるのかは不明だ。ベースはイーサリアム(Ethereum)上でトークンを構築することに注力し、発行と分配については規制当局と協力していくとポラック氏は述べた。

「米国企業として、我々は規制当局や立法機関と協力し、これを正しく行うことに取り組んでいる」と同氏は語った。

ベースはデビュー以来、50億ドル(約7350億円)の預かり資産(TVL)を蓄積し、2025年だけで17億ドル(約2500億円)が追加された。L2Beatによると、TVLベースではアービトラム(Arbitrum)に次ぐ最大規模のレイヤー2ネットワークだ。

現在、最大のレイヤー2トークンはマントル(MNT)で、ネットワーク上にロックされている資金はわずか2億1900万ドル(約321億円)相当であるにもかかわらず、時価総額は53億ドル(約7790億円)に達している。最もよく知られている3つのレイヤー2であるポリゴン(Polygon)、アービトラム、オプティミズム(Optimism)のネイティブトークンの価値は、13億ドル(約1910億円)から27億ドル(約3979億円)であり、マントルの価値はそれらの約2倍に相当する。

ベースのTVLは少ないものの、1秒あたりの操作数(UOPS:user operations per second)はアービトラムの7倍であり、中でも最も印象的な指標は過去30日間のトランザクション数だ。ベース上で送信されたトランザクション数は3億2800万件で、アービトラムの7700万件を大きく上回っている。

両ネットワークとも、同期間に処理したトランザクション数が5000万件未満であったイーサリアムメインネットを上回っている。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ジェシー・ポラック氏(courtesy Winni Wintermeyer/Coinbase)
|原文:Base Explores Issuing Native Token, Says Creator Jesse Pollak

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