ペイパルのステーブルコイン、新たに9つのブロックチェーンに拡大
  • ペイパルの米ドル建てステーブルコイン「PYUSD」は、相互運用性プロトコルのレイヤーゼロを通じて、さらに9つのブロックチェーンに拡大する。
  • この統合により、PYUSDはアブストラクト、アプトス、アバランチなどのプラットフォームで利用できるようになり、ベラチェーンとフローでは自動的に変換される。
  • PYUSDは2023年のローンチ以来、供給量が13億ドル(約1920億円、1ドル148円換算)に増加し、暗号資産エコノミーにおける存在感の強化を目指している。

決済企業ペイパル(PayPal)の米ドル建てステーブルコイン「ペイパルUSD(PYUSD)」が、相互運用性プロトコルのレイヤーゼロ(LayerZero)によって9つのブロックチェーンに導入され、ネイティブ発行されていたイーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アービトラム(Arbitrum)、ステラ(Stellar)の4ブロックチェーン以外に拡大される。

レイヤーゼロは、フィンテック企業のパクソス(Paxos)が発行したPYUSDをスターゲート(Stargate)のハイドラ(Hydra)システムに統合し、基盤となるステーブルコインと1対1で交換可能な「PYUSD0」と呼ばれるパーミッションレストークンを作成した。

この動きにより、同トークンはアブストラクト(Abstract)、アプトス(Aptos)、アバランチ(Avalanche)、インク(Ink)、セイ(Sei)、ステーブル(Stable)、トロン(Tron)で利用できるようになり、ベラチェーン(Berachain)とフロー(Flow)の既存のコミュニティ発行トークンは自動的に変換される。

ペイパルは2023年、大手決済企業が支援する初のステーブルコインとしてPYUSDをローンチした。レイヤーゼロの拡大により、同トークンは新規市場により迅速に進出し、暗号資産エコノミーにおいてドルペッグ型ステーブルコインを提供することを目指している。

RWA.xyzのデータによると、PYUSDの供給量は現在13億ドル(約1920億円)で、今年初めの約5億2000万ドル(約770億円)から増加している。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Marques Thomas/Unsplash, modified by CoinDesk
|原文:PayPal’s $1.3B Stablecoin Expands to 9 New Blockchains With LayerZero Integration

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