- Fusakaは、10月に3つのパブリックネットワークでのテストを行い、順調であれば12月3日に実装予定。
- その後、2週連続で「Blob Parameter Only(BPO)」フォークを実施し、ブロブ容量をを6/9から14/21へ引き上げる。新しいクライアントソフトは不要。
- Fusakaは、3月のDencunでのブロブ導入、5月のPectraに続く、イーサリアムのスケーリング推進の一環であり、さらなるBPOも検討されている。
イーサリアムのコア開発者は18日のオンライン会議「All Core Developers Consensus(ACDC)」で、次期大型アップグレード「Fusaka」に関する暫定的なロードマップを確認した。
Fusakaは、イーサリアムをさらにスケールさせるよう設計されており、現時点では12月初旬に予定されている。その後、数週間でブロブ容量を2倍以上に拡大することを目指す。
Fusakaはメインネットに実装される前に、10月に3つのパブリックテストネットに実装される予定。テストが順調に進めば、メインネットでの実装は12月3日に設定されている。正確なエポック番号と実行タイミングは今後数日で確認される予定だ。
BPOフォークによるブロブ容量拡大
Fusaka自体ではブロブパラメータの即時変更は行われないが、会議では「Blob Parameter Only(BPO)」フォークによってブロブ容量を段階的に拡大するアプローチが示された。
Fusakaの1週間後に実施されるBPO-1では、ブロブのターゲット/最大値を6/9から10/15へと引き上げ、その翌週のBPO-2で14/21まで引き上げる。
これらの漸進的な変更は、Fusaka Devnet-5で観察されたパフォーマンスに基づいており、クライアント側のソフトアップデートを必要とせずに、安全に容量を拡大することを意図している。
ブロブは3月のアップグレード「Dencun(デンクン)」で実装された機能で、大量のロールアップ取引データをより効率的に保存できるようにし、レイヤー2スケーリングネットワークの利用者にとってはコスト削減につながる。
今後の展望
会議の内容をXに投稿したイーサリアムリサーチャーのクリスティーン・キム(Christine Kim)氏は、さらなるBPOがFusakaのロードマップに残されているが、今回の会議では最初の2つだけがスケジュール化されたと記している。
FusakaとBPOに関する詳細なタイムラインは、イーサリアムの開発者コミュニティがHackMDなどで公開している「公開ノート」で確認できる。
Fusakaは、5月のアップグレード「Pectra(ペクトラ)」に続くものだ。Pectraでは、バリデーターのステーキングに関する変更や新たにアカウント抽象化機能が導入され、スケーラビリティとネットワーク効率の最適化に向けた継続的な取り組みが示された。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Dencunアップグレード以降にポストされたブロブ(Dune)
|原文:Ethereum Developers Set Fusaka Upgrade for December, Ahead of Blob Capacity Boosts


