- ハイパーリキッドのステーブルコインUSDHが発行され、序盤の取引高が200万ドルを超えた。
- 本記事執筆時点で、USDH/USDCのペアは1.001で取引されている。
- 現金と米国債に裏付けられたUSDHは、外部ステーブルコインへの依存度を低減することを目指している。
ネイティブ・マーケッツ(Native Markets)が開発したハイパーリキッド(Hyperliquid)独自のステーブルコインUSDHは24日に発行され、序盤の取引高は200万ドル(約2億9000万円、1ドル145円換算)を超えた。
本記事執筆時点で、ハイパーリキッドに上場しているUSDH/USDCのペアは1.001で取引されており、総取引高は224万4932.79USDCとなっている。
パクソス(Paxos)、エセナ(Ethena)、フラックス(Frax)などからの提案が行われた長期にわたる入札合戦の末、ハイパーリキッドのバリデータコミュニティは先週、USDHのティッカーシンボルの受け取り先としてネイティブ・マーケッツを選択した。
ドルペッグ型のステーブルコインであるUSDHは、HyperEVM上でネイティブに発行されるトークンであり、現金と短期米国債によって裏付けられている。USDHは、プラットフォーム上の入金の90%超を占めるサークル(Circle)社発行のUSDコイン(USDC)など、外部ステーブルコインへのハイパーリキッドの依存を軽減するのに役立つ。
固有のステーブルコインを持つことで、ハイパーリキッドは流動性および自らのエコシステム内の準備金から得られる利回りを保持できる。USDHは、準備金から得られる利回りを50対50に分割してエコシステムに割り振るように設計されている。USDHの準備金収入から得た収益の半分はHYPEの買い戻し資金に充てられ、残りの半分でエコシステムの成長イニシアチブを支援する。
ハイパーリキッドは、世界の主要なオンチェーン永久先物取引のDEX(分散型取引所)であり、世界の取引高の35%超を占めている。しかし、その市場シェアは5月のある時点で70%に達していたが、その後急激に減少している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk Archives
|原文:Hyperliquid’s Newly Launched USDH Stablecoin Sees Over $2M Volume in Early Trading


