リミックスポイントは9月30日、代表取締役社長CEOの異動を発表した。同日開催の取締役会決議により、田代卓(たしろ たかし)氏が代表取締役社長CEOを辞任し、後任として代表取締役CFOの高橋由彦氏が同職に復帰する。この人事は同日に実施された。
同社の発表によると、今回の異動は田代氏からの辞任の申し出によるもの。田代氏は同社以外でも暗号資産関連企業の要職を兼務しており、今後はそちらの業務に注力し、外部の立場から同社のビットコイントレジャリー事業をサポートすることが最善と判断したという。
田代氏は、2025年6月26日に開催された定時株主総会および取締役会を経て、同社の代表取締役社長CEOに就任したばかりだった。今回の交代は、就任からわずか3カ月での出来事となる。
6月の就任時、同社は異動の理由を「ビットコインを中心とした暗号資産を含むWeb3.0の分野により注力するため」と説明。SBIグループの暗号資産取引所ビットポイントジャパンで前社長を務めた田代氏のリーダーシップのもと、リミックスポイントを「次世代のトレジャリーマネジメント企業へと進化させたい」との方針を掲げていた。
8月には、田代氏はCoinDesk Japanのインタビューに対し、「世界でみると、ストラテジーが60万BTC以上を保有しており、それ以上を狙っていかないと、我々の成長はない。通過点としてまずは日本でトップに立つ、その後、世界でもトップに立つことを狙っていきたい」と今後の展望を語っていたが…。
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また、リミックスポイントは同日、SBIグループ傘下のSBI VCトレードと連携し、保有するビットコインの取引・保管・運用を開始することも発表した。
SBI VCトレードが提供する法人向けサービス「SBIVC for Prime」を活用し、暗号資産の管理体制強化を目指す。
2025年9月30日時点で、同社は国内上場企業で3位となる1350BTCを保有している。
|文:栃山直樹
|画像:同社ウェブサイトから(キャプチャ)


