ぷらっとホームと日立製作所は10月2日、NFT技術と生体認証技術を連携させ、デバイスを介さないWeb3体験の創出に向けた実証実験を開始すると発表した。
本実証第一弾は、10月4日開催のイベント「大曲の花火 -秋の章-」(秋田県大仙市)の入場管理において実施される。
この実験では、ぷらっとホームが提供するNFT技術「Things Token」と、日立の公開型生体認証基盤(PBI)を活用した分散型ID管理技術「BioSSI」を連携させる。

参加者は事前に顔情報を登録し、そこから生成された公開鍵と、「Things Token」によってNFT化された入場チケットがWeb3空間上で紐づけられる。
イベント当日は、会場で顔認証を行うことで本人確認と入場権利の確認が完了し、物理的なチケットと引き換えが可能になるという。
この仕組みは、スマートフォンなどのデバイスを所持・操作することなくWeb3サービスを利用できる環境の構築を目的とする。
顔認証による本人確認は、チケットの所有権を証明し、不正転売やなりすましの防止に寄与する。
両社は今後、この技術連携モデルを他のイベントや、地域クーポン、宿泊資格など複数の権利情報管理へ応用し、新たなWeb3経済圏の形成を目指すとしている。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから


