- オープンAIは数百ドル相当のAMD製チップを購入することで合意し、この契約によりオープンAIはAMD株の最大10%を取得する可能性があり、AMD株は30%上昇した。
- AI関連マイナー株も上昇に加わり、ビットファームズ、アイレン、ハイブ・デジタル、サイファー・マイニング、クリーンスパーク、テラウルフはそれぞれ5~12%上昇。
人工知能(AI)とハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野における大規模契約の波は続いており、最新の契約はオープンAI(OpenAI)によるもので、同社はアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)から数百億ドル相当のチップを購入することに合意した。
フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)によると、この契約によりオープンAIは将来的にAMD株の最大10%を取得する可能性がある。AMDの株価は約30%急騰し、現在約225ドルで取引されている。
この契約に基づいて購入されたチップは、合計6ギガワット(GW)の計算能力を提供する。記事によると、オープンAIの幹部は、1GWのコンピューティング能力の開発には、チップと必要なサポートインフラも含めて約500億ドル(約7兆5000万円、1ドル150円換算)の費用がかかると見積もっている。
結果として、AIやHPCに特化したマイナーの株価は、こうした大規模契約やインフラ拡充を背景に上昇することが多い。
6日の米国市場寄り付き時点では、ビットファームズ(Bitfarms)が8%上昇、アイレン(IREN)が12%上昇して史上最高値の約56ドルで取引され、ハイブ・デジタル(Hive Digital)は12%上昇、サイファー・マイニング(Cipher Mining)は7%上昇、クリーンスパーク(CleanSpark)は5%上昇、テラウルフ(TerraWulf)も5%上昇した。
ギャラクシー、AIおよびHPC分野に進出
ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)は、AIおよびHPCインフラセクターにおける急速な再評価の恩恵を受ける主要企業として浮上し、マイニング施設「ヘリオス(Helios)」を大規模AI/HPCデータセンターに転換した。
同社は8月、同施設を改修するためのプロジェクト資金として14億ドル(約2100億円)を確保し、最大800メガワット(MW)のコンピューティング能力をカバーする長期リース契約をコアウィーブ(CoreWeave)と締結した。
ギャラクシー株は6日、AMD関連のニュースに加え、「ギャラクシーワン(GalaxyOne)」をローンチしたことで5%上昇。ギャラクシーワンは、FDIC(米連邦預金保険公社)に保証された現金に対する年率4%の利回りと、暗号資産(仮想通貨)や米国株式へのシームレスな自動投資を提供する新しい資産管理プラットフォームだ。
ギャラクシー株は年初来で116%上昇している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Michal Bednarek/Shutterstock
|原文:AI/HPC Bitcoin Miners Rally as AMD Soars 30% on OpenAI Deal


