本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線（9MA・25MA） ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階（5→1：強→弱）評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は4.2。
前回「史上最高値へ向かって視界良好」、「相場は若そうだ」と申し上げたところ、8月の高値1835万円をクリアすると1900万円手前まで上値を伸ばした。
10日で15％上昇する急ピッチの上昇で、セオリー通り新値8手目辺りで上昇が一服。しかし、上昇トライアングルを形成、再び上抜けを示唆しているが、もう少し調整しても不思議はない。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください（リンク先はTradingView社のサイトです）。
パターン分析
前回「勝負あり」。「半値戻しは全値戻し」「史上最高値1830万円まで目立ったレジスタンスは見当たらない」と申し上げたが、8月の高値は難なくクリア、1900万円手前まで上値を伸ばした。
足元では2回史上最高値を更新、急ピッチな上昇チャネルからは逸脱し上昇が一服しているが、上昇トライアングルを形成、セオリー的には上抜けを示唆している。
但し、ここまでの上昇が急だった分、もう少し調整する可能性もあり、1835万円を下抜ければダブルトップが完成、半値押しとなる1770万円近辺まで下押しする可能性もある。
上値の目途は7月頃から続いたレンジの倍返しとなる2085万円近辺か。
評点：4
移動平均線
前回「この相場は若い可能性がある」と指摘したところ大幅上昇。まだ、両線とも上向きだ。
評点：5
一目均衡表
3役好転継続。基本的に強気継続だが、雲の上限から離れ過ぎていて、小幅な調整はあり得るか。
評点：4
ボリンジャーバンド
前回、「この相場は若いようにみえる」と申し上げたが、きれいにバンドウォークが出現した。7月の様にここで一服するパターンと、5月の様にバンドウォークが一服しても上昇を続けるパターンがあるが、バンドの下限の形状を見ると、後者の可能性が高そうだ。
評点：5
MACD
少し陰りも見えるが、まだ両線とも上向き。
評点：5
RSI
買われすぎゾーンから70割れに戻す。若干ダイバージェンス気味で、もう少し調整が入る可能性もある。
評点：2
評点
※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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