暗号資産(仮想通貨)取引所大手のコインチェックは11月7日、同社が実施した暗号資産「ファンプラ(FPL)」のIEO(Initial Exchange Offering)販売結果を開示した。
申込総額は90億5890万円、申込倍率は9.06倍に達した。このFPLは、あす11日正午より同社の取引所および販売所にて取り扱いが開始される。
販売口数10万口に対し、申込口座数は2万8523口座となり、全申込者に1口が確定で割り当てられた。残りの7万1477口は抽選対象となり、抽選結果の通知およびFPLの受渡しは完了しているという。
今回販売されたFPLは、ブロックチェーン関連サービスを開発するFanplaとファンクラブ運営大手のFanplusが協業し、アーティストとファンが共創するWeb3経済圏の形成を目指すもの。
Fanplaは10日、FPLの取扱開始に合わせ、マーケットプレイス「Fanpla Market」をオープンすると発表した。

FPLは、これまで評価が難しかったファンの貢献を可視化する「共創の通貨」として機能し、同マーケットプレイスでTHE YELLOW MONKEYやGLAYなどの限定アイテム、デジタルアセットの購入に利用できる。
なお、国内のIEO市場は、過去の案件の多くが公募価格を下回る状況にある。
こうした背景から、暗号資産の法整備を巡る議論が続く金融審議会のワーキング・グループでは、委員から実績を問題視する指摘が上がっている。
|文:栃山直樹
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