ブリッシュ株、市場シェア拡大と米国進出で「買い」に格上げ:クリアストリート
  • ブリッシュ(Bullish)の世界的な暗号資産(仮想通貨)現物取引市場におけるシェアは、第3四半期の2.1%から11月には3.7%に上昇した。
  • 同社は米国での事業を開始し、オプション取引プラットフォームを導入して製品ラインを拡充した。
  • アナリストのオーウェン・ラウ(Owen Lau)氏は、堅調なブロックチェーンのファンダメンタルズとより魅力的な評価額が格上げを裏付けていると述べた。

クリアストリート(ClearStreet)のアナリスト、オーウェン・ラウ氏は11月11日、暗号資産プラットフォームのブリッシュ株を「ホールド」から「買い」に格上げした。ラウ氏は、同社の市場シェア拡大と製品拡充を理由に挙げたが、目標株価は60ドルから57ドルに引き下げた。

ラウ氏によれば、ブリッシュの世界的な暗号資産現物取引におけるシェアは、第3四半期の2.1%から11月には3.7%に急伸し、競合のビットゲット(Bitget)、バイビット(Bybit)、ゲート(Gate)から取引高を奪った。

同社の10月取引高は前四半期月間平均比70%増加。ラウ氏はこの成長要因として、IPO(新規株式公開)後の信頼性向上と新製品ラインへの進出を挙げた。

ブリッシュは先日、オプション取引を開始したことに加え、ニューヨーク州で暗号資産事業を行うために必要なビットライセンス(BitLicense)を取得して米国での営業も開始し、世界最大級の暗号資産市場へのアクセスを獲得した。

ブリッシュは従来のオーダーブックと自動マーケットメイカーを融合させ、個人・機関投資家双方に深い流動性を提供することを目指している。ラウ氏は、この幅広いサービス群により、経常収益が2024年の総売上高の28%から、2027年までに70%に上昇する可能性があると述べた。

10月下旬以降、ブリッシュ株は21%下落したが、ラウ氏はこの売り圧力を「行き過ぎ」と評した。ブロックチェーン関連株全体の最近の弱さは、マクロ経済への懸念と市場の関心がAIへ移行したためだと分析している。

「ブロックチェーンのファンダメンタルズは依然として非常に堅調だ」と、Money20/20やリップル・スウェル(Ripple Swell)などの業界カンファレンスでの知見を引用しながらラウ氏は指摘した。

ブリッシュの企業価値評価も、急激に調整された。同社の予想EV/EBITDA倍率は9月の45倍から25倍に低下し、これまでプレミアムで取引されていたところから、コインベース(Coinbase)と同水準となった。クリアストリートはブリッシュの収益が2027年まで年率25%で成長し、コインベースの14%を上回ると予測している。

ラウ氏はさらに、今週の米政府再開が投資家心理を回復させ、提案中のCLARITY法を含む新たな暗号資産規制の道筋をつける可能性があると付け加えた。ただし、金利上昇、競争圧力、トークン価格のボラティリティがブリッシュにとって、主要なリスク要因であり続けると警告した。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:CoinDesk/Nik De
|原文:Bullish Upgraded to Buy by ClearStreet as Exchange Gains Market Share, Expands Into U.S.

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