JTB、NTTテクノクロス、ビットトレードの3社は11月12日、AKB48を運営するDHの協力のもと、ブロックチェーン技術を活用した「推し活×地域活性化プラットフォーム」の事業化に向けた実証実験を広島で実施したと発表した。
この実験は、9月に開催されたAKB48の広島公演に合わせて行われたもので、AKB48のファンが対象とされた。
参加者は事前にファンNFTを取得し、イベント期間中に広島市内の対象店舗を訪れ、設置されたQRコードを読み込むことで、限定のデジタルコンテンツを受け取れる仕組みだ。
プラットフォームの技術的な核となるのは、NTTテクノクロスが特許出願中の独自技術である。
NFT所有を「アクセストークン」として証明することで、既存のウェブサービスともシームレスに連携させ、デジタルとリアルの体験を融合させた新たな観光スタイルを創出する。
リリースによると、参加者アンケートでは94%が次回も参加したいと回答し、96%が広島の魅力に触れることができたと答えた。また、参加者は期間中に平均3店舗を訪れ、そのうち93%が実際に商品を購入するなど、地域経済への貢献も確認されたという。
今回の結果を踏まえ、3社は技術の改良を進め、本格的な運用を目指した体制構築を検討していく方針で、今後、さらなる実証実験やプレ商用化を計画し、プラットフォームの事業化を推進していくとしている。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから


