リミックスポイントは11月14日、2026年3月期第2四半期(2025年4月1日~9月30日)の連結決算を発表した。保有する暗号資産(仮想通貨)の評価益が大きく寄与し、前年同期比で大幅な増収増益を達成した。
当第2四半期の売上高は150億1300万円(前年同期比33.2%増)、営業利益は39億3100万円(同612.6%増)、経常利益は39億3700万円(同674.1%増)となった。親会社株主に帰属する中間純利益は41億1100万円に達し、前年同期の4億2700万円から861.4%増加した。
業績を牽引したのは、旧金融投資事業から名称を変更した「デジタルアセットマネジメント事業」である。同セグメントは、2025年9月30日時点での保有暗号資産の時価に基づき、約37億4700万円の評価益を売上高として計上した。

同社は当第2四半期中、EVO FUNDを割当先とする新株予約権の行使などにより総額102億円を調達し、その多くをビットコインの購入に充当してきた。
しかし、決算期末直後の9月30日付で社長が交代した後、10月23日の取締役会でこの方針を転換。
暗号資産の取得を目的とした新株発行を伴う資金調達(エクイティファイナンス)を停止する方針を決議した。
これは、新たな株式発行による一株あたり価値の希薄化を避け、既存株主の利益保護を明確にするもので、今後の暗号資産の追加取得は手元資金等を活用して行うとしている。
また、決算発表と同日、8月から検討を開始していた会社分割及び持株会社体制への移行計画を延期することも発表した。
先に決定した新株発行停止の方針を受け、移行後の新経営体制や会社分割の範囲を改めて検討する必要が生じたためとしており、実行予定時期は当初の2025年11月中から2026年4月1日に変更される。
|文:栃山直樹
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