ネイルサロン「FASTNAIL」を運営するコンヴァノは11月13日、2026年3月期第2四半期決算を発表した。暗号資産(仮想通貨)関連事業を含むインベストメント&アドバイザリー事業が収益を押し上げ、連結業績は増収となり黒字に転換した。
2025年4月1日から9月30日までの連結売上収益は38億5400万円(前年同期比154.7%増)、営業利益は1億1600万円の損失だった前年同期から18億4200万円の利益へと転じた。
要因の一つはM&Aによる事業ポートフォリオの変化で、「インベストメント&アドバイザリー事業」が全4セグメントの中で最大の利益を計上した。同セグメントの売上収益は14億9700万円、セグメント利益は13億6300万円だった。

同社の暗号資産事業は、2025年7月17日に取締役会で決議された総額4億円を上限とするビットコイン購入計画から始まった。これが同社のビットコイントレジャリー事業の本格的な始動となる。
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その後のCoinDesk JAPANのインタビューに応じた東大陽取締役(BTC保有戦略室長)は、当初は円安による輸入コスト上昇を背景とした資産防衛策だったものが、現在は長期的な企業価値向上を目指す「攻めの財務戦略」へと転換し、最終的に2万1000BTCの取得を目指す計画を掲げていると語った。
同社は11月13日時点で、約665BTCを保有している。
|文:栃山直樹
|画像:FASTNAILウェブサイトから(キャプチャ)


