- ハッシュパワーわずか毎秒6テラハッシュの単独ビットコインマイナーが、3.146BTCと手数料の合計約26.5万ドル相当を獲得した。
- ハッシュパワーはネットワーク全体の0.0000007%に過ぎず、ブロックをマイニングできる確率は1億8000万分の1だった。
- ビットコインのハッシュレートが上昇し続けるなか、近年で最も幸運な、極めて珍しいソロマイニング事例となった。
毎秒約6テラハッシュという、極めて小さなハッシュパワーで稼働していた単独のビットコインマイナーが10月21日、BTCブロックのマイニングに成功し、3.146BTCと手数料の合計約26.5万ドル(約4200万円、1ドル=157円)相当を獲得した。
Solo CK poolの創設者コン・コリバス(Con Kolivas)氏によると、このマイナーがブロックをマイニングできる確率は「1億8000万分の1にすぎなかった」という。
Congratulations to extremely lucky miner 3K99~Ct8M with only SIX TH for solving the 308th solo block at https://t.co/UWgBvLkDqc. A miner of this size has only a a in 180 million chance of solving a block each day! https://t.co/Jx3fTUlaIe pic.twitter.com/F5CKVrEfYt
— Dr -ck (@ckpooldev) November 21, 2025
このマイナーが保有しているのは、ビットコインネットワークの総ハッシュパワーのわずか0.0000007%に過ぎない。ビットコインネットワークのハッシュレートは最近、毎秒855.7エクサハッシュの過去最高を記録している。
今回のブロックは、2014年にスタートしたCKpoolでマイニングされたブロックとしては308番目のブロックであり、約3カ月ぶりの快挙となった。CKpoolは、マイナーが同プールのインフラを利用しつつ、単独マイニングを行える仕組みを提供しており、成功すれば2%の手数料を除いたブロック報酬を受け取ることができる。
21日の快挙は、近年でも最も幸運なソロマイニング事例となった。2022年には126TH/sを保有するソロマイナーが約130万分の1の確率でブロックを獲得したことがあったが、今回、マイナーの規模ははるかに小さく、ネットワークハッシュレートとの差ははるかに大きい。
毎秒6TH/sという旧世代ASIC(マイニング機器)1台が生み出す程度のハッシュレートでは、通常なら数百年連続で稼働してもブロックをマイニングすることは期待できない。
ソロマイニングはビットコインのハッシュレートが上昇するにつれて、ますます珍しいものになってきており、ネットワークの安全性が高まる一方で、小規模マイナーがブロックを獲得できる確率は低下し続けている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk
|原文:Hobbyist Miner Beats “1 in 180 Million Odds” to Win $265K Bitcoin Block Using Just One Old ASIC


