- ビットコイントレーダーは、FRBの利下げの可能性に楽観的だ。これはビットコインの回復を後押しする可能性がある。
- 価格チャートは主要な平均線が門番として機能し、強気派と弱気派の戦いの境界線を明確にしている。
ビットコイントレーダーは気を引き締めたほうがいい。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ可能性を巡る楽観論が再燃し、BTC回復への希望の火種となっている。ただし、注目すべき重要な価格水準がいくつか存在する。
まずは、200時間単純移動平均線(SMA)だ。現在8万8000ドル付近に位置している。この水準は11月24日から天井役を果たし、上昇の動きにブレーキをかけている。

そして、ここがポイントだ。このSMAは下落を止めた。売り圧力が弱まりつつある兆候だ。BTCがこのラインを上抜けできれば、トレーダーの自信が回復し、より急激な反発相場の舞台が整う。ビットコインがゆっくりと上昇した後にほこりを払い除けたようなものだ。
次に注目すべき抵抗線は、9万8000ドルから9万9000ドルのゾーンだ。今月初めや6月にも複数の日次安値が記録された、頑固な戦場となっている。
そして最大の壁は10万2000ドルをわずかに上回る50週SMAだ。この水準は強気派にとっての救世主であり、2023年を通じて幾度となく強力な支持線として機能し、維持されるたびにさらなる上昇を後押ししてきた。しかし11月初旬、価格はこれを突破し、弱気トレンドへの転換を確定させた。
もしBTCがこのSMAを上回って見事なカムバックを果たせれば、それは大局的な強気トレンドの復活を意味する。これはトンネルの先の光だと捉えればいい。

主要な支持水準
さて、安全策も忘れずに。最も重要な支持水準は8万3680ドル付近にある。ここは100週SMAと強気のトレンドラインが交差する地点だ。この水準を下抜ければ危険信号となり、最近の弱気転換を確定させ、さらなる下落の可能性を開くだろう。
仮にそうなった場合、次の下落の受け皿は7万4500ドル付近だ。この水準では4月上旬に売り勢力が勢いを失い、新たな上昇基調への道が開けた。
これらの重要な水準の意味合いを総合すると、主要な平均線が門番として機能し、強気派と弱気派の戦線を画する、刺激的な取引環境が待ち受けていることが示唆される。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Essential Bitcoin Price Points Traders Should Track Now


