ビットコインの「Coinbaseプレミアム」、数週間ぶりにプラスに──米国での買いの強さを示す
  • Coinbase Premium Indexは1カ月ぶりにプラスに転じ、ビットコイン価格は米国での買いの強さを示している。
  • ビットコインは9万1000ドル付近で推移し、9万ドルがレジスタンス、モメンタムを取り戻すには9万5000ドルの上抜けが必要だ。
  • 暗号資産取引所バイナンスのステーブルコイン残高は過去最高を更新、価格上昇の余地はあるがセンチメントは慎重なままだ。

ビットコイン(BTC)は反発局面で、数週間ぶりに米国で買いが入り始めた明確なシグナルを見せている。1カ月近くマイナスになっていたCoinbase Premium Indexがプラスに転じた。

ビットコインはアジア時間11月29日朝、9万1000ドル付近で推移した。

Coinbaseプレミアムは、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)でのビットコイン価格とグローバル市場での価格のスプレッドを追跡するもので、過去のサイクルでは米国での資金流入を測る指標となってきた。マイナスの数字は一般的に、米国内での資金流出や米機関投資家のリスク回避姿勢を示す。一方、プラスの数字の継続は、ETF主導の買いやドル流動性の回復を示すと考えられる。

11月27日は10月下旬以来初めて、コインベースでのビットコイン価格が終日グローバル平均価格を上回った。

資金フローのデータもこの動きを裏付ける。暗号資産取引所バイナンス(Binance)のステーブルコイン残高は11月に511億ドル(約7兆9700億円、1ドル=156円換算)と過去最高を記録し、市場に投入され得る新たな待機資金の存在を示唆している。オプションデスクでもポジション調整が進んでおり、暗号資産マーケットメーカーのGSRは、投機的なロングが解消され、下落リスクの織り込みが後退したことで「上場への準備が整った市場」になりつつあると指摘した。

一方、リサーチ会社クロノス(Kronos)とプレスト(Presto)は今週初めのレポートで、直近の反発は2週間にわたるレバレッジ清算後の典型的な売られすぎからの回復だと位置づけている。

まだビットコインは2つの重要な水準の間にある。FxProのアレックス・クプツィケビッチ(Alex Kuptsikevich)氏は、今年初めの重要なリアクションゾーンだった9万ドルが今はレジスタンスとして機能するかもしれず、モメンタムを取り戻すには9万5000ドルを明確に上抜ける必要があると警告した。

8万7000ドルを割れば、8万ドルへの下落の道が再び開き、11月の投げ売り局面が続くリスクがある。

一方、センチメント指数は25まで上昇し、極端な恐怖からは脱したものの、投資心理が完全に転換したとは言い難い。7つの主要トークンのうち、過去24時間で上昇したのはわずか1つだけ。暗号資産市場の時価総額はまだ3.1兆ドル前後を保っているものの、反発は限定的なことを示している。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Coinbase Premium Index(CryptoQuant)
|原文:Bitcoin’s ‘Coinbase Premium’ Flips Positive After Weeks in the Red

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