ビットコイン、リセッション級の弱気を織り込む:Bitwise Research
  • Bitwiseのドラゴシュ氏は、ビットコインは現在、新型コロナやFTX崩壊時よりも悪いマクロ見通しを織り込んでいると指摘した。
  • CMC Crypto Fear and Greed Indexは20で、今月の極端な低水準だった10からは上昇、ビットコインは9万ドル付近で推移している。
  • CME FedWatch Toolは、市場が12月の利下げの確率を86.4%と見ていることを示し、回復期待を示している。

ビットコイン(BTC)は、マクロ経済データからはかけ離れ、リセッション(景気後退)が目前に迫っているかのような動きを見せている。

Bitwise Asset Managementの欧州リサーチ責任者、アンドレ ドラゴシュ(André Dragosch)氏は11月28日、ビットコインは現在、2022年のFRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締めサイクルや、2020年の新型コロナウイルス(COVID-19)ショック以来で最も弱気なグローバル成長見通しを織り込んでいるとXに投稿した。

Sentix、ISM、フィラデルフィア連銀などのマクロ調査データを引用し、ドラゴシュ氏はグローバルな成長期待とビットコイン価格に織り込まれたマクロシグナルを比較するチャートを提示した。

チャートは急激な乖離を示している。ビットコインの予想成長見通しを示す黒線は標準偏差マイナス1を下回るまで急落し、各種調査のマクロ指標が中立付近にとどまっていることとは対照的。ドラゴシュ氏によると、この構図は2020年3月、2022年11月などビットコインが大幅な上昇に転じる直前の乖離局面に似ている。

「ビットコインは本質的に景気後退的な環境を織り込んでいる」と同氏は記し、現在のリスク・リワード構図は非対称的だと指摘した。

「強気にまったくなりきれていない」と続け、回復は2020年3月のコロナショック後に起きた6倍の上昇と同様のものになる可能性を示した。

センチメントはまだ脆弱

だが、センチメントは依然として脆弱だ。

CMC Crypto Fear and Greed Indexは29日、20(Fear)を示し、前日と同水準で、11月22日に記録した年初来の低水準10をわずかに上回った。1カ月前には39(Fear)で、2024年11月末には84(Extreme Greed)まで上昇していた。

ビットコインは協定世界時(UTC)11月29日11時30分時点、9万559ドルとなり、24時間で0.8%下落。年初来では3%下落し、10月6日に記録した史上最高値12万6080ドルからは28%下落している。

一方、マクロ環境の見通しは変化しつつあるようだ。

CME FedWatch Toolによると、市場はFRBが12月の政策会合で基準金利を25ベーシスポイント引き下げ、3.5%〜3.75%にする確率を86.4%と見ている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Pricing in ‘Most Bearish Global Growth Outlook’ Since Covid and FTX Crash: Bitwise Research

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