バイドゥ、Dapps開発用ブロックチェーンをローンチ──開発者、中小企業がターゲット

中国のインターネット大手、バイドゥ(百度:Baidu)は1月6日(現地時間)、開発者および中小企業向けに、Dapps(分散型アプリケーション)を構築できるブロックチェーンベースのサービスをローンチした。

新しいサービスを使うと、ユーザーは自前でブロックチェーンを構築することなく、アプリケーションを開発・展開できるようになる。中国国営メディアのSTCNが伝えた

このサービスはバイドゥの企業向けブロックチェーン「Xuperchain」の一部、低コストと技術的な簡単さで、小規模ユーザーを惹きつけることが狙いだ。

この動きはまた、中国政府のブロックチェーン推進の動きに合わせたもので、中国全土の小規模事業者のブロックチェーン利用を促進することを目的としている。

記事によるとバイドゥは、3月まで新サービスの数量ベースのコストを1元(約16円)程度に抑えるとしている。アプリケーション構築のプロセスを簡素化するために、新サービスはユーザーにスマートコントラクトのテンプレートや効率化を実現するコンポーネントを用意している。

バイドゥのウェブサイトによると、Xuperchainは、350万近くのユーザーを持ち、4億5000万以上のトランザクションを処理している。またトランザクションを検証、サポートするために、清華大学やストリーミングサービス大手「iQiyi」など7つのマスターノードを持っている。

バイドゥは2019年5月、Xuperchainをオープンソースとして公開し、潜在ユーザーが直面する可能性がある課題を調査すると発表した。

同社はこの新サービス以前にも、開発者のアプリケーション構築を支援する取り組みを進めていた。2019年2月、バイドゥ・クラウド(Baidu Cloud)は開発者向けにストレージとコンピューティングの問題に対応したバイドゥ・ブロックチェーン・エンジン(Baidu Blockchain Engin:BBE)をローンチした。

2018年1月には、ブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)のプラットフォームを発表し、アプリケーション向けのブロックチェーンインフラを提供した。だが、新サービスとは違って、このプラットフォームでは、企業や開発者はまず独自のブロックチェーンを持つ必要があった。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Baidu Adds Service to Help Developers, Small Businesses Build Dapps

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