ビットパンダ、OKX、Crypto.comがMiCAライセンスを取得──4億5000万人規模の市場を狙う
  • 暗号資産取引所ビットパンダ(Bitpanda)がドイツの規制当局BaFinからMiCAライセンスを取得した。
  • 競合のOKXとCrypto.comはマルタからMiCAライセンスを取得した。
  • 暗号資産サービスプロバイダーライセンスにより、これらの取引所は欧州経済領域(EEA)の30カ国全域で事業を展開できるようになる。

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットパンダ(Bitpanda)は、ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)から暗号資産市場規則(MiCA)ライセンスを取得したと発表した。また、競合のOKXとCrypto.comもマルタから認可を受けたと発表した。欧州連合(EU)のライセンス制度により、欧州経済領域(EEA)を構成する30カ国への門戸が開かれる。

MiCA規制は昨年末に施行された。このライセンスを保有すると、国ごとに承認を得る必要がなくEEA全域で事業を運営できるようになる。EEAには27のEU加盟国に加え、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーが含まれる。

オーストリアに本拠を置くビットパンダは12月時点で600万人のユーザーを抱えており、このライセンスを利用して成長を加速させると表明している。ビットパンダのCEOであり共同創設者のエリック・デムース(Eric Demuth)氏は、「この画期的な出来事により、当社は4億5000万人以上の人々に簡単で安全な投資を提供できるようになり、当社が完全に制覇する準備が整った市場において比類のない成長を遂げる可能性が解き放たれる」とコメントした。

ビットパンダはドイツの規制当局から最初のライセンスを付与されたベルゼ・シュトゥットガルト・デジタル(Boerse Stuttgart Digital)に続いてライセンスを取得した。ムーンペイ(MoonPay)、ビットスタエート(BitStaete)、ZBD、そしてプライムブローカーかつ清算会社であるヒドゥン・ロード(Hidden Road)もMiCAライセンスを取得している。

Crypto.comの最高執行責任者(COO)であるエリック・アンジアーニ(Eric Anziani)氏はメールでの声明で、今回の承認が意味するところは「当社がコンプライアンスとシームレスな越境活動の両方を確保するために業務を効率化できるということだ」と述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Bitpanda, OKX, Crypto.com Secure MiCA Licenses as Exchanges Eye 450M-Strong Market

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