自動車用樹脂部品メーカーのイクヨ、ビットコインを最大12億円購入へ

国内でも企業によるビットコイン(BTC)保有の動きが加速している。

1947年創業、自動車用樹脂部品メーカーのイクヨは6月26日、「定款変更に伴う新規投資方針の決定に関するお知らせ」を発表し、7月から1年間にわたって「毎月最大1億円程度のビットコインを購入」することを明らかにした。

投資の目的として「暗号資産市場の拡大およびビットコインの認知度・流動性の向上を背景に、ビットコインを長期的視点からポートフォリオの一部として保有することで、資産の分散化と企業価値の向上を目指します」と述べている。

さらに「ブロックチェーン技術をはじめとしたデジタル経済の発展に積極的に対応することで、当社の中長期的な成長基盤の強化につなげてまいります」と続けている。

同社の2025年3月期の売上高は、177億3600万円。前年同期比では、2.2%増となったが、営業利益は前年同期の7億1200万円から、3900万円と94.5%減となっている。決算資料では、原材料や電力価格の高騰などによるコスト増加、また戦略的M&A関連費用および新株発行関連費用などを営業利益減少の理由に上げている。

同社株価はこの日、前日比0.33%上昇で取引を終えた。

|文:増田隆幸
|画像:同社ウェブサイトより(キャプチャ)

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