ソフトウェア開発のアステリアは8月21日、JPYC株式会社が発行予定の日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」と、企業の基幹システムなどをノーコードで連携させる「ASTERIA Warp」専用の「新JPYCアダプター」を開発することを発表した。
このアダプターにより、プログラミングを介さずに企業システムとブロックチェーン上の決済データを接続し、国内企業におけるステーブルコインの導入と普及を促進する。
JPYC社は8月18日、資金決済法に基づく資金移動業者としての登録を完了した。これにより、同社は日本円と1:1で連動する電子決済手段としてのステーブルコインを発行することが可能となり、今秋からの発行を計画している。
今回アステリアが発表した「新JPYCアダプター」は、この新しい仕様のJPYCに対応する。データ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」上で機能し、企業の財務会計システムや基幹システム、クラウドサービスなどとJPYCのトークン送受信を直接連携させる。
JPYC社が発行するステーブルコインは、Ethereum、Avalanche、Polygonのブロックチェーンに対応する予定。
アステリアは今後、JPYC社およびブロックチェーン推進協会（BCCC）と連携し、企業間決済やEC事業、デジタル給与など、多様なユースケースへの活用を見据え、日本円ステーブルコインの社会実装を推進していく方針を示している。
｜文：栃山直樹
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