- 韓国の大手金融グループは、テザーとサークルと会合し、ステーブルコインに関する提携について協議する予定。
- 新韓銀行、ハナ銀行、KBファイナンシャル、ウリィ銀行の幹部らは、ドル連動型ステーブルコインの流通とウォンベースのステーブルコインの発行について検討する。
- この会合は、イ・ジェミョン大統領が推進する国内ステーブルコイン市場の確立に向けた取り組みと一致している。
聯合ニュースによると、韓国の大手金融グループは、早ければ今週にも、ステーブルコインの二大発行企業であるテザー(Tether)とサークル・インターネット(Circle Internet)の幹部らと会合する予定だ。
新韓銀行(Shinhan Bank)、ハナ銀行(Hana Bank)、KBファイナンシャル(KB Financial)、ウリィ銀行(Woori Bank)の幹部らは別々の会合で、国内でのドル連動型ステーブルコインの流通と取引に関する提携の可能性について協議し、ウォン連動型ステーブルコインの発行も検討する。
これらの動きは、イ・ジェミョン(李在明)大統領の暗号資産(仮想通貨)に友好的な政権が、ウォンに連動する従来の資産に価値が固定されたデジタルトークンであるステーブルコイン市場の確立を推進する中で起こった。これは、イ大統領の選挙キャンペーンの主要な公約だった。韓国銀行(BOK)は、イ大統領が6月初めに当選したことを受け、同月に中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行計画を棚上げした。韓国最大の暗号資産取引所の一つであるアップビット(Upbit)は、ネイバーペイ(NAVER Pay)とステーブルコインの開発に取り組んでいることをすでに発表している。
新韓銀行のCEOであるチン・オクドン(Jin Ok-dong)氏と、ハナ銀行のCEOであるハム・ヨンジュ(Ham Young-joo)氏は、29日にサークルのヒース・ターバート(Heath Tarbert)社長と会合する予定で、ハム氏は同日その後、テザーの幹部とも話し合う予定だ。KBファイナンシャルの最高デジタル・IT責任者であるイ・チャングォン(Lee Chang-kwon)氏と、ウリィ銀行のチョン・ジンワン(Jeong Jin-wan)社長は、テザーのUSDTに次ぐ世界第2位のステーブルコインであるUSDCを発行するサークルと、同様の協議を調整していると報じられている。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ESB Professional/Shutterstock
|原文:South Korea’s Top Banks Said to Meet Tether, Circle on Stablecoin Partnerships: Report


