ハイパーリキッドのXPL先物、1億3000万ドルが一夜にして消滅──クジラによって数分で200%上昇
  • プラズマ(XPL)の建玉の80%以上が一夜で消滅した。トークン価格が数分で200%以上急騰し、ハイパーリキッドの多くのトレーダーを壊滅させたのだ。
  • 大口の買いポジションが連鎖的な清算を引き起こし、1000万ドルのエクスポージャーを維持しながら1600万ドルの利益を確定させた。別のトレーダーは2500万ドルの純利益を得た。
  • 小口トレーダーの間では損失が広範囲に及び、XPLの正式ローンチを目前に控え「最小限のレバレッジでヘッジしていた」と主張する者もいた。

分散型暗号資産(仮想通貨)取引所(DEX)のハイパーリキッド(Hyperliquid)におけるプラズマ(Plasma)の未公開トークンXPLの先物市場は、一夜にして過去最大級のボラティリティを記録し、1億3000万ドル(約195億円、1ドル=150円換算)以上の建玉が10分足らずで消失した。

未決済ポジションの80%以上が清算され、建玉は1億6000万ドル(約240億円)からわずか3000万ドル(約45億円)にまで減少し、注文の板全体が空になった。

あるトレーダーはXへの投稿で、「XPLのポジションを1倍のレバレッジでヘッジ」しようとしたところ、価格が「操作」され、140万ドルの損失を被ったと書いている。

XPLの価格は2分間で200%以上上昇して1.80ドルまで急騰し、一連の大規模な清算を引き起こした。

[XPL/USDのチャート。:HyperLiquid]

あるトレーダーが数千万ドル規模のXPLのロングポジションを建てたことで、事実上、板を空にし、自動デレバレッジ(強制的なポジション解消)の連鎖を強いたことで、この大混乱を引き起こしたと報じられている。

このウォレットはポジションの一部を解消してから1分以内に1600万ドル(約24億円)の利益を上げたが、1500万XPL以上(1000万ドル、15億円相当)のロングポジションは依然として維持されていた。

XでTechno_Revenantとして知られる別のトレーダーは、自動デレバレッジにより2000万ドル(約30億円)のロングポジションを決済し、約2500万ドル(約37億5000万円)の利益を上げた。他のトレーダーは不運だった。「レバレッジなし、口座は壊滅。XPLの50%しかヘッジできていなかった」とXユーザーのStableDruidは記している

この混乱は、プラズマのXPLトークンの正式ローンチのわずか数日前に発生した。ファウンダーズ・ファンド(Founders Fund)、フレームワーク・ベンチャーズ(Framework Ventures)、ビットフィネックス(Bitfinex)の支援を受けるステーブルコイン特化型ブロックチェーンであるプラズマは最近、バイナンス(Binance)で2億5000万ドル(約375億円)相当のUSDT利回りプログラムを1時間未満で満額調達している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:XPL Futures on Hyperliquid See $130M Wiped Out Ahead of the Plasma Token’s Launch

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