- ストラテジーのSTRCの年間配当率は、9%から10%に引き上げられ、株価は97ドル付近で取引され、100ドルを目指している。
- 同社は、配当性向の更新を反映し、STRC、STRF、STRK、STRDの4銘柄の9月の配当を発表した。
ビットコイン保有企業のストラテジー(Strategy)は、最大規模の暗号資産をさらに買い増しするため優先株を分割販売して資金調達してきたが、今回はSTRCの配当を増額し、投資家勧誘と株価100ドルの達成を目指している。
バージニア州タイソンズコーナーに本拠を置く同社は、配当利回りを1%引き上げ、年率10%としたとエグゼクティブ・チェアマンのマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が9月2日にXで発表した。この引き上げを反映し、9月の月次配当は1株当たり0.8333ドルとなる。
さらに同社は、ビットコインをさらに4048BTC購入し、保有総量を63万6505BTCに増やしたと発表した。
7月30日の上場以来、STRCは約8%上昇し、目標価格100ドルをわずかに下回る97ドル近辺で取引されている。STRCがこの水準に達すれば、ストラテジーの額面目標に達し、高利回り・低ボラティリティ投資として設計された価格安定性の基盤が強化される。実質利回り(配当金をSTRCの市場価格で割った値)は現在10.3%だ。
この配当はビットコインの5対1の担保によって支えられている。つまり、STRC株1株あたり1ドルの配当を約束するごとに、それを裏付けるために約5ドル相当のビットコインが準備金として保有されているのだ。
100ドルの目標株価は、ストラテジーのアット・ザ・マネー(ATM)発行プログラムにとって極めて重要だ。STRCが当該水準を下回って取引される場合、同社はATMを通じてビットコイン保有量を増やすための株式発行を行うことができない。
同社はまた、STRD1株当たり3.0556ドル、STRF1株当たり2.50ドル、STRK1株当たり2.00ドルの四半期配当を発表した。すべての配当は9月15日現在の株主に対し、9月30日に支払われる。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ストラテジーのマイケル・セイラー氏。(Nikhilesh De)
|原文:Strategy Raises Dividend on STRC Offering to Attract Yield-Seeking Investors


