- ArbitrumDAOは4000万ドル（約59億2000万円、1ドル148円換算）規模の「DeFiルネサンス・インセンティブ・プログラム（DRIP）」の第1シーズンを発表し、アービトラムネットワークにおけるDeFiの成長を加速させるため、最大2400万ARBを割り当てる。
- DRIPの第1シーズンは、利回りを生むETHとステーブルコインを対象としたレバレッジ・ループ戦略に焦点を当て、主要な貸付・借入プロトコルにインセンティブが流れる。ユーザーは、厳選された一連のETHおよびステーブルコイン担保に対して借り入れを行うことでARB報酬を獲得できる。
- DRIPは4シーズンで構成され、総予算は8000万ARB。
ArbitrumDAOは4000万ドル（約59億2000万円）規模の「DeFiルネサンス・インセンティブ・プログラム（DRIP：DeFi Renaissance Incentive Program）」の第1シーズンを発表し、アービトラム（Arbitrum）ネットワークにおけるDeFi（分散型金融）の成長を加速させるため、最大2400万ARBを割り当てる。
DRIPの第1シーズンは、利回りを生むイーサリアム（ETH）とステーブルコインを対象としたレバレッジ・ループ戦略に焦点を当て、アーベ（Aave）、モルフォ（Morpho）、フルイド（Fluid）、オイラー（Euler）、ドロマイト（Dolomite）、サイロ（Silo）といった主要な貸付・借入プロトコルにインセンティブが流れる。ユーザーは、weETH、wstETH、sUSDC、syrupUSDCなど、厳選された一連のETHおよびステーブルコイン担保に対して借り入れを行うことで、ARB報酬を獲得できる。
6月にArbitrumDAOの承認を得たDRIPは、4シーズンで構成され、総予算は8000万ARB。各シーズンは特定のDeFiユースケースを対象とし、エコシステム全体の流動性、資本効率、プロトコル・イノベーションを促進する。
「このターゲットを絞った展開により、整合性のあるフレームワークが導入される。DeFiの有意義なイノベーションに貢献するプロトコルはインセンティブ支援を受け、ユーザーはアービトラム上で戦略を最適化する新たな機会の恩恵を受けることができる」とArbitrumDAOのチームはCoinDeskに共有されたプレスリリースで述べた。
Morpho、Euler、メープル・ファイナンス（Maple Finance）は、ローンチに先立ちすでにアービトラムに進出しており、DRIPを成長の触媒として挙げている。
「DRIPは、MorphoがDeFiネイティブの流動性を呼び込むとともに、Gemini OnchainのEarn機能のようなDeFi Mullet（表向きはTradFiで裏側はDeFi）統合に、より深い流動性とより良いレートを提供するのに役立つ」とMorphoのチェーン拡張責任者、カーク・ハッチソン（Kirk Hutchison）氏はプレスリリースで述べた。「インセンティブと広範な分散ネットワークの組み合わせにより、アービトラムは我々の次の成長段階にとって最適な拠点となる」
L2Beatによるとイーサリアムレイヤー2の中で最大であり、市場シェアの35%超を占めるアービトラムは、DRIPの各シーズンを4～5カ月実施し、結果はDAOが承認した委員会によって審査される予定。成功した戦略は継続的な支援を受ける可能性がある一方、パフォーマンスの低い戦略は修正または中止される。
｜翻訳・編集：廣瀬優香
｜画像：アービトラムのブース（Danny Nelson/CoinDesk）
｜原文：ArbitrumDAO Incentivizes DeFi Growth With 24M ARB Token Rollout
