KAIAブロックチェーンを開発するKaia DLT財団とLINE NEXTは9月22日、ステーブルコインを基盤とするWeb3スーパーアプリ「Project Unify(仮称)」および、関連するSDK(ソフトウェア開発キット)を共同で発表した。
「Project Unify」は、KAIAブロックチェーン上で動作する単独のアプリケーションとして、またLINE NEXTのメッセンジャー内で利用可能なミニDAppとしても提供される計画だという。
ユーザーは、アプリ内のウォレットにステーブルコインを預け入れることでリアルタイムに利回りを得られるほか、メッセージ機能を通じたP2P送金、世界中のオンライン・オフライン加盟店での決済およびペイバック機能を利用できるという。
本プロジェクトはアジア市場を明確なターゲットとしており、将来的には韓国ウォン、日本円、タイバーツ、インドネシアルピアなど、アジア各国の法定通貨に連動した複数のステーブルコインを単一プラットフォームでサポートする設計になっているとのことだ。
日本では国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」が、発行間近とみられている。
両社は今年1月に公開し、既に1億3000万人以上のユーザーを獲得しているMini DAppプラットフォームを基盤とし、アジア全域におけるデジタル通貨の発行・決済のゲートウェイとしての地位確立を目指すという。
同時に発表された「Unify SDK」は、ステーブルコイン発行事業者やアプリケーション開発者向けに提供される。
「Project Unify」は年内にベータ版の提供を開始し、その後、決済、送金、NFT、ゲームといった消費者向け機能を順次拡充していく方針を示した。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから


