足元では再び買いが優勢な相場

- 9月の月足は、執筆時点で7%ほど上昇した値動きとなっています。今週水曜日から10月に突入するためプラスで終える可能性が高い状態です。8月は8.8%下落し、移動平均線(3EMA)の下位を記録しましたが、9月は僅かに移動平均線の上位に浮上しています。8月は5カ月ぶりに陰線となりましたが、9月は再度底堅い動きとなり、月足ベースでは安値を更新する動きとはなりませんでした。今年は4月からの4カ月間で大きく上昇したため、8月から短期的な利確売りも出やすい地合いでしたが、足元では再び買いが優勢な相場となっています。
9月週足は1週目から3週目までプラスで推移

- 週足は1週目から3週目までプラスで推移し、一時1746万円まで上昇しました。8月に大きく下落した反動で9月前半は買いが優勢でした。一方、月の後半は利確売りが入り高値を維持することはできませんでした。週足は移動平均線(8EMA)近辺で推移し、移動平均線自体もほぼ横ばいとなり、トレンドがない状態を示しています。足元では強い方向感がありませんが、10月にトレンドがどちらに動くか注目です。また、10月の初週となる今週の値動きに注目です。
10月は高値1740万円を回復なるか

- 9月は1594万から取引が始まり、月の前半は安値から上昇する動きとなり、移動平均線の上位で推移することが多く見られました。9月18日からは利確売りが入り、上値が重い動きとなりました。中盤から後半の相場ではレンジでの推移となりましたが、始値が安値から始まったため9月は大きなプラスで取引を終えました。10月は上昇局面から取引が始まるため、新規の買いが入れば9月の高値1740万円近辺を回復できそうです。
取引所のBTC保有量は大きく下落

- 取引所が保有するBTCの数量は9月に入り大きく下落していました。7月から8月は横ばいか上昇する場面がありましたが、現在は明確に下落傾向となっています。多くのユーザーが取引所から現物を引き出しており、売り圧力の低下が期待されます。

- 上記は取引所が保有するUSDTの保有量変化を表しています。足元ではプラスで推移しており、保有されているUSDTが上昇傾向にあることを示しています。同指標は価格推移と正の相関関係が見られ、相場の押し上げ要因となる傾向があります。ユーザーの現物を購入する資金量は増えており、今後の相場の下支えとなるでしょう。
下値は限定的、押し目は「買い場」に

- 無期限先物市場のFRは足元で下落傾向となっています。7月には0.01%近辺で推移する動きもありましたが、現在は0.004%で推移しています。デリバティブ市場では買いが徐々に減少し、投機的な動きは見られません。ロングポジションが減少していることから、現在の相場では下値は限定的と考えられます。押し目があった際は買い場を探るタイミングとなるでしょう。
まとめ
- 9月は高値から売りも出ましたが最終的には大きなプラスで取引を終え、10月に向けていい相場地合いとなりました。新規の買いが入れば、9月の高値を目指す動きも期待されます。オンチェーンデータでは現物の売り圧力の減少と買い圧力の増加が見られ、需給面では10月も底堅い値動きが予想されます。デリバティブ市場でも買いポジションの過熱感がなく、急落リスクも少ない状況となっています。10月はヒストリカルで見ても上昇しやすい月となっており、相場は買い目線で挑む月となりそうです。


