LINEヤフーのグループ会社、LINE NEXTは10月2日、同社が運営するゲーム内アイテム市場「NEXT Market」において、サービス開始から1カ月で累計取引額が1500万ドル(約22億円、1ドル= 147円換算)に達したと発表した。
この成長の背景には、決済手段として導入されたステーブルコインUSDTの積極的な利用がある。
同マーケットプレイスは、SmilegateのMMORPG「LORDNINE」内で機能するC2C取引プラットフォーム。USDT決済が全取引に占める割合で、サービス開始当初の5%から1カ月で41%超へと急増したという。

さらに、ゲーム内報酬としてユーザーに付与されたUSDTの90%以上が、マーケットプレイス内でアイテム購入などに再利用されていることが確認されたとのことだ。
これは、ステーブルコインが単なる外部からの入金手段(オンランプ)としてだけでなく、ゲーム経済圏内で価値が循環する媒体として機能していることを示唆する。
一方で、国産ブロックチェーンゲーム業界は厳しい局面を迎えている。
10月1日には、double jump.tokyoが手がける「魁 三国志大戦」と「ブレイブ フロンティア ヒーローズ」のサービス終了が発表された。
これは、「キャプテン翼-RIVALS-」や「TOKYO BEAST」といった注目作のサービス終了に続くもので、国産プロジェクトの撤退が相次いでいる状況だ。
|文:栃山直樹
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