- IRENは8億7500万ドルの転換社債発行を発表した後、株価が6%下落した。発行額は最大10億ドルまで増加する可能性がある。
- 2031年7月に満期を迎えるこの転換社債は、事業運営資金および株式希薄化を軽減するためのキャップド・コール取引に充当される予定である。
- 下落にもかかわらず、IRENの株価は、強力なAIインフラ需要により、4月の安値から1000%上昇したままとなっている。
ハイパフォーマンスコンピューティング企業のIRENの株価は10月7日、8億7500万ドル(約1330億円、1ドル=152円換算)の転換社債発行を発表した後、時間外取引で6%下落した。
プレスリリースによると、当初の購入者が追加で1億2500万ドルを購入するオプションを行使した場合、発行額は10億ドルに増加する可能性がある。
この社債は無担保であり、保有者に特定の条件下でIREN株または現金に転換する権利を与える。満期は2031年7月に設定された。
IRENによると、転換社債発行の収益は一般的な事業運営資金およびキャップド・コール取引に充当される予定である。キャップド・コール取引は、社債が株式に転換された場合の潜在的な株式希薄化を軽減することを目的としている。また、同社の株価が大幅に上昇した場合の潜在的な現金支払いを相殺する仕組みでもある。
同社はさらに、将来的にこれらの金融商品を決済するため、株主の承認を得て自社株買いを行う可能性があると付け加えた。
今回の下落は、Nvidia Blackwell GPUの展開に関連する新しい複数年のAIクラウド契約を締結したことを受けての、同日の上昇分をほぼ帳消しにした。
下落があったにもかかわらず、AI関連インフラに対する投資家からの熱狂的な需要により、同社の株価は4月の安値から約1000%上昇したままである。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Taylor Vick/Unsplash(CoinDeskが加工)
|原文:IREN Declines 6% on $875M Convertible Note Offering


