本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は1.5。長い目で見て右肩上がりのBTC相場でここまで悪化するのは珍しい。
前回、まだ「どちらもある」として、「上は1785万円、下は1555万円を超えると勝負あり」と申し上げたが、結局、下抜けて勝負あり。但し、同水準で小さなダブルボトムを形成し下げ渋っている。ダブルプレーでゲームセットのコールがかかったが、負けた側からチャレンジがかかっているイメージか。
ダマしとなる場合は少なくとも数日の間に半値戻しとなる1660万円をクリアする必要がある。逆にクリアに下抜ければ、ヘッドアンドショルダーが完成、もう1割前後の調整が入っても不思議はない。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析


前回「上は1785万円、下は1555万円を超えると勝負あり」と申し上げたが、1555万円を割り、大きなヘッドアンドショルダーが出現した。ただ、足元ではネックライン付近で下げ渋っており、まだクリアに下抜けたとまでは言い難い。ダマしに終わる場合は、数日の間に半値戻し1660万円を抜ける必要がある。
ヘッドアンドショルダーが完成すると6月22日の安値1435万円が次のサポートとなる。ここを割り込むと、ヘッドアンドショルダーの倍返し1200万円程度が見えてくる。
BTCは1年下がって3年上がる4年サイクルが観測されるが、今回の下落で2割下落、4年サイクルのピークアウトを指摘する声も聞かれる。ただ、上昇サイクルの間にも3割強の調整が複数出現しており、2021年の様にピークアウト時には5割以上下落したことから、そう判断するには少なくとも4割以上の下落が必要か。逆に言えば、まだ大きな上昇トレンド内にいたとしても、まだ1割程度の調整余地はあるという事か。
評点:2
移動平均線

デッドクロス。200日移動平均線をクリアに割り込み、ここ数日で反発しないと月単位の調整が入りそうだ。
評点:1
一目均衡表

3役逆転の売りサイン継続。反発があるとすれば雲がねじれる来週11日前後。
評点:1
ボリンジャーバンド

エクスパンションで下向きのトレンド発生、バンドウォーク出現。
評点:1
MACD

デッドクロス、両線下向き。
評点:1
RSI

30手前で一度下げ渋ったが、まだ売られすぎゾーンには入っていない。
評点:3
評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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