- シーボーBZX取引所は、21シェアーズが提案したXRP ETFの上場を正式に承認した。
- TOXRのティッカーシンボルで取引されるこのETFは、規制されたファンド構造を用いることで、投資家がXRPを直接扱うことなく、XRPへのエクスポージャーを得ることを可能にする。
- リップル・マーケッツは1億XRPをこのファンドに投入しており、ETFの上場は、ネットワークの安定性とDeFi機能の強化を目的とした新たなXRPレジャーのアップグレードと時期が重なった。
SEC(米証券取引委員会)に8日に提出されたS-1申請書の修正版によると、Cboe BZX Exchange(シーボーBZX取引所)は、21Shares(21シェアーズ)が提案したエックス・アール・ピー(XRP)ETF(上場投資信託)の上場を正式に承認した。
TOXRのティッカーシンボルで取引されるこのファンドは、取引所の承認を獲得した5つ目のXRP現物商品となる。
上場後、このETFはニューヨーク版のCME CF XRP-米ドル参考レート(CME CF XRP-Dollar Reference Rate)に連動し、投資家はXRPを直接取り扱うことなく、XRPへのエクスポージャーを得られるようになった。この商品はCoinbase Custody(コインベース・カストディ)、Anchorage Digital Bank(アンカレッジ・デジタル・バンクンカレッジ・デジタル・バンク)、BitGo(ビットゴー)を通じてXRPを保管し、XRP建てで0.30%のスポンサー手数料を徴収する。
Ripple Markets(リップル・マーケッツ)は、提出書類で開示された参照レートで約2億2600万ドル(約352億5600万円、1ドル156円換算)相当の1億XRPをこのファンドに投入し、初期の設定・償還を可能にした。認可参加者は現物または現金で受益権を設定・償還できるため、流動性プロバイダーに対して、初期の多くの暗号資産(仮想通貨)ETP(上場取引型金融商品)構造よりも高い柔軟性をもたらす。
上場のマイルストーンは、米国のXRP現物ETFが上場から1カ月足らずで累積流入額10億ドル(約1560億円)に迫る中での出来事だ。このカテゴリー全体では、発行体は純流出日を記録しておらず、新しいデジタル資産セグメントとしては異例のパターンであり、資産運用プラットフォームや機関投資家からの初期需要が強固であることを示唆している。
ETFの勢いは、ネットワークの安定性とDeFi機能の拡張に焦点を当てた新たなXRP Ledger(XRPレジャー)のアップグレードと時期が重なっており、トークン需要をさらに押し上げる可能性がある。
これらの変更は段階的なものではあるが、コンプライアンスに配慮したXRPへのアクセス手段としてETF商品に頼る可能性のある機関投資家向けの、より信頼性の高い決済レイヤーとしてXRPレジャーを位置づけようとするリップルの取り組みの一環だ。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Fifth XRP Spot ETF on the Way After CBOE Approval of 21Shares Application


