日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行するJPYC社は22日、韓国の大手IT企業であるITCENGLOBALと、ステーブルコイン分野における共同研究を開始すると発表した。
本共同研究は、「将来的な日韓ステーブルコインの発展に向けた可能性を探る機会とすることを目指す」としている。
現在、韓国ではステーブルコインや、金などの実物資産を裏付けとするRWA(Real World Assets)を含むデジタル資産分野への関心が高まっており、政府や関係機関を中心に制度設計に向けた検討が進められている。
特に注目されているのが、ステーブルコインの発行規定などを含む「デジタル資産基本法」の制定に向けた動きで、現在は与党のタスクフォースを中心に本格的な議論が加速しているという。
今回の共同研究では、こうした政策検討フェーズにある韓国側の動向を共有し、実務運用の観点から有益な示唆を得ることに主眼を置いている。
提携先のITCENGLOBALは2005年創業、年間売上高約5兆ウォン(約5300億円)規模を誇る韓国の上場企業グループである。
同社は子会社Kordaを通じて、金のRWA事業である「K-Gold」をブロックチェーン上で展開するなどデジタル資産分野に注力しており、日本国内においてもRWAやSTO領域での事業展開を既に開始している。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから
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