豪人気オンライン証券、暗号資産の取り扱い検討

オーストラリア証券取引所(ASX)に上場し、9万5000人の投資家を抱える豪最大級のオンライン証券会社、SelfWealthは自社プラットフォームに暗号資産(仮想通貨)を追加することを検討している。

Australian Financial Reviewが11日伝えたところによると、同社は暗号資産取引機能を追加するために暗号資産取引所と協議しているという。

同社は、2021年末までにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめとする最大10の暗号資産をプラットフォームに追加する予定だ。

記事によると、SelfWealthの顧客の3分の2以上は暗号資産を保有しているか、投資を計画しており、同国内の伝統的な投資家の間で暗号資産への需要が高まっていることを示している。

同社CEOのキャス・ウィテカー(Cath Whitaker)氏は、暗号資産の売買が、国内株、米国株の取引と同じプラットフォームで可能になるのは「オーストラリア初」と述べた。

すでにアメリカでは、株取引アプリのロビンフッド(Robinhood)などを使って、ユーザーは株の取引と暗号資産の取引を1つのプラットフォームで行うことができる。

「人気の高い、複数の投資を行うためには、通常、複数の取引プラットフォームにアクセスし、何度も資金を移動させる必要がある」(ウィテカー氏)

ASXは、老朽化した決済管理システムをブロックチェーンベースのシステムに置き換え、決済や取引を高速化しようとしているが、計画には遅れが生じており、正確な時期は明らかになっていない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Australia-Listed Non-Bank Broker SelfWealth to Add Crypto to its Platform