NFTの市場規模、2025年までに9兆1000億円以上:ジェフリーズ

デジタルな世界と物理的な世界の融合が具体化しつつあり、企業はNFT(ノンファンジブル・トークン)を使って「デジタルを活用した体験型の顧客とのつながり」を実現できると投資銀行のジェフリーズ(Jefferies)は18日発表したアナリストノートで述べた。

同行は、NFTの市場規模予測を2022年に350億ドル(約4兆円)以上、2025年に800億ドル(約9兆1000億円)以上に引き上げている。

企業やセレブは「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」や「ディセントラランド(Decentraland)」の仮想土地を購入し、デジタルマーケティングや認知度向上、ブランドの展開に力を入れていると同行は指摘した。

ジェフリーズは、デジタル資産を新興テクノロジーと捉え、クライアントにゲーム、おもちゃ、ソーシャルメディアなどの企業への投資を推奨している。

消費者企業銘柄としては、ハズブロ(Hasbro)、マテル(Mattel)、ファンコ(Funko)、ゲームストップ(GameStop)を推奨。またメタバース銘柄としては、メタ(Meta)、スナップ(Snap)、アクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)、エレクトリック・アーツ(Electronic Arts)、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア(Take-Two Interactive Software)、ワーナー・ミュージック・グループ(Warner Music Group)、ユニバーサル・ミュージック・グループ(Universal Music Group)、ロブロックス(Roblox)をあげた。

ジェフリーズによると、イーサリアムブロックチェーンはNFTを発行し、いわゆる「メタバース(仮想世界)」を構築するための最も人気の高い基盤だが、ガス代(取引手数料)の高騰によって、ブランドは代替ネットワークを検討するようになっているという。

ライバルのJPモルガン・チェースも先週発行したレポートで同様の傾向を強調。ネットワークの混雑と効果な取引手数料が原因で、NFTにおけるイーサリアムの優位性は低下していると述べている。

関連記事:ソラナがNFTのネットワークシェアを拡大、イーサリアムは後退:JPモルガン

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Melody Wang/CoinDesk
|原文:Jefferies Sees the NFT Market Reaching More Than $80B in Value by 2025

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