HSBC、メタバースファンドを提供──対象はアジアの富裕層顧客

英金融大手HSBCは、アジアの富裕層をターゲットにメタバース(仮想世界)に投資する運用サービスを開始する。今後10年のメタバース・エコシステムの世界的な成長機会を捉えることが狙い。同行は「メタバースは次のインターネットになると期待している」と声明で述べた。

HSBCは3月、人気メタバース「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」に参入した初のグローバルバンクとなったと述べ、スポーツやeスポーツ、ゲームのファンと交流するために同メタバースの仮想土地を購入した。米銀大手シティは先週、メタバース経済圏のTAM(Total Addressable Market:獲得可能な最大市場規模)は、2030年までに最大13兆ドル(約1600兆円)に達する可能性があるとレポートで述べた。

新しい一任運用サービスは、5つの分野──インフラ、コンピューティング、仮想化、体験と発見、ヒューマン・インターフェース──に特化してアクティブ運用を行うという。

対象となる顧客は、アジアの富裕層/超富裕層の認定投資家顧客に限られる。運用はHSBC Asset Managementが行う。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:HSBC Starts Metaverse Fund for Private Banking Clients in Asia

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