バイナンス、USDコインなど3つのステーブルコインのサポート停止──ユーザーの保有ステーブルコインをバイナンスUSDに変換

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、ユーザーが保有する3つのステーブルコイン──USDコイン(USDC)、パクソス(USDP)、トゥルーUSD(TUSD)──を独自ステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)に変換する。

協定世界時(UTC)9月29日3時に3つのステーブルコインの残高は自動的にBUSDに変換されるが、ユーザーが希望すれば、それ以前に手動で変換することも可能。

バイナンスは9月5日、流動性と資本効率を高めるためにこの措置を取ると発表した。

この措置は事実上、時価総額約520億ドル(約7兆3100億円)、世界第2位のステーブルコイン、USDCをバイナンスから排除することになる。USDコインの発行元サークル・インターナショナル・ファイナンシャル(Circle Internet Financial)にも打撃を与える。

バイナンスUSDは時価総額195億ドル(約2兆7400億円)、世界第3位のステーブルコイン。トゥルーUSDは時価総額10億ドル、パクソスは9億4500万ドルで、それぞれ5位、6位のステーブルコイン。

ステーブルコイン市場は、時価総額675億ドル(約9兆4800億円)のテザー(USDT)が約44%のシェアを占めている。大量のUSDコイン、パクソス、トゥルーUSDがバイナンスUSDに置き換えられ、変化が起きそうだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Binance, Issuer of 3rd Biggest Stablecoin, to Stop Supporting Larger Rival USDC