エルサルバドル大統領とトロンのサン氏、11月17日から1日1ビットコイン購入

エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領と、トロン(Tron/TRX)創設者のジャスティン・サン(Justin Sun)氏は11月17日から1日1ビットコイン(BTC)を購入していく。

「我々は明日から毎日、1ビットコインを購入していく」とブケレ大統領は11月16日深夜、ツイッターに投稿した。その直後、サン氏もブケレ大統領を真似て、同様の計画を発表した。

市場の動きに反応するのではなく、決められたスケジュールでビットコインなどの資産を購入する戦略は「ドルコスト平均法」と呼ばれる。メリットは、感情的な要素を排除し、長期的には市場のタイミングを見ながら投資するよりも、投下する金額が少なくなることだ。

ブケレ大統領とサン氏がドルコスト平均法を採用したのは、FTXの破綻により、暗号資産市場の弱気相場が長期化する恐れがあるため。ビットコインは1年前に約6万9000ドルの史上最高値を記録して以来、すでに76%下落している。アナリストの中には、1万3000ドルまで下落する可能性があると懸念している人もいる。

エルサルバドルは2021年6月、ビットコインは同国の長年の経済問題を解決できるとの期待から、ビットコインを法定通貨に定めた。それ以来、エルサルバドルは平均価格4万3000ドルで2381ビットコインを購入したと推定される。

サン氏のTron DAO Reserveは、トロン基盤のステーブルコイン「Decentralized USD(USDD)」の準備金を運用するDAO(自律分散型組織)。当記事執筆時点、準備金は、1万4040.6ビットコイン、約4億4200万USDコイン(USDC)、109億1000万トロンなど、14億9000万ドル(約2080億円)相当にのぼる。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:shutterstock
|原文:El Salvador’s President Nayib Bukele and Tron’s Justin Sun to Buy One Bitcoin Every Day