ロシア情報機関のビットコイン・ウォレット、ハッカーらしき人物が暴露

謎のビットコイナーがビットコインブロックチェーンをロシアに対する武器にしたようだ。ロシアの治安・情報機関が保有しているとされる数百の暗号資産ウォレットを暴露した。

謎の個人がビットコインブロックチェーンが取引を記録する機能を利用して、ロシアの軍参謀本部情報総局(GRU)、対外情報庁(SVR)、連邦保安庁(FSB)が管理している986のウォレットを特定したと、ブロックチェーンデータ分析を手がけ、米政府とも密接に連携している米チェイナリシス(Chainalysis)は述べた。

ロシア語で書かれた謎の人物のメッセージは、ウォレットはハッキングに関与していると批判している。

この人物の主張が真実かどうかはわからない。ロシアの3つの機関にコメントを求めているが、まだ返答はない。

わかっていることは、この人物がこれらのウォレットの少なくとも一部をおそらくはハッキングによって、あるいは内部犯行によってコントロールしたことだ。

ロシアによるハッキング疑惑は、2022年2月のウクライナ侵攻の数週間前から指摘されていたが、今回は予想外の展開となった。

ウクライナ政府は、ロシアとの戦いのために暗号資産を使って数千万ドルを集めている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:チェイナリシスのマイケル・グロナガーCEO(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Russian Bitcoin Wallets Allegedly Exposed by Apparent Hacker