XRP、ブラックロックのETF申請フェイクニュースで急騰──公式の否定で反落

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)は13日、同社がエックス・アール・ピー(XRP)のETF(上場投資信託)ローンチを予定しているとのフェイクニュースが広まったことを受け、ローンチは予定していないと発表した。

広報担当者は、XRPのETF申請に向けてブラックロックが行動していることを示唆する規制当局への書類提出に関するニュースがソーシャルメディア上で広まり始めた直後に、虚偽であると述べている。XRPの価格は一時10%以上急騰したが、すでにニュース前の水準である約65セントまで下落し始めている。

ブラックロックは以前、ビットコインとイーサリアムの現物ETFのローンチを米証券取引委員会(SEC)に申請していた。SECへの申請に先立って、これらのプロダクト用の法人として機能するデラウェア州の法人に対する申請も行われていた。13日に提出された書類は既存の書類を模倣していたが、実際にはブラックロックが提出したものではなかった。

デラウェア州の企業登録プロセスが悪用されたのはこれが初めてではなく、暗号資産の価格をつり上げる目的とみられる。2021年の2件の申請書では、資産運用会社グレイスケール(Grayscale)が、実際には計画のなかった2つの暗号資産の投資信託をローンチすることが示唆されていた。

ブルームバーグのエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏を含むETFの情報通が偽申請を拡散し、真実であるかのように見せかけたため、13日午後には投機筋が勢いを強めた。BanklessやThe Blockなどのメディアもこのニュースを広め、XRPの買い圧力を強めた。

しかし、他の情報通は、ブラックロックは暗号資産のリスクテイカーとはほとんどみなされておらず、SECと訴訟を行っているXRPのETFのローンチは検討しないのではないかと強い疑念を表明していた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Bogus BlackRock XRP Filing Spoofs ETF Watchers, Crypto Traders

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