トランプ前大統領、Ordinalsで特典NFT提供を発表──所有者の取引は制限

アメリカのドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は、最新のコレクション用デジタル商品を発表した。NFTに似たビットコインブロックチェーン上のOrdinalsと呼ばれるもので、実質9900ドル(約148万5000円、1ドル150円換算)の費用がかかるが、通常のNFTとは異なり所有者はすぐに取引できない。

トランプ氏のNFTベンチャーはX(旧Twitter)への投稿で、12月にポリゴン(Polygon)ブロックチェーンで発行された、1個99ドルの同氏の「マグショット版」NFT100個を購入したコレクターはOrdinals形式のユニークなカードも受け取ると発表した。

「史上初のトランプのトレーディングカードがビットコインブロックチェーンで正式に作成された!」と投稿されたが、一連の投稿には文法上の誤りや標準的でない大文字の使い方が含まれていた。

今回のOrdinals提供は、明らかにトランプ氏の最新のNFTコレクションの売上を押し上げることを目的としている。投稿によれば、「唯一無二の」Ordinalsが最大でも200個だけ発行されるという。

ただし、Ordinalsとそれを取得するために購入する必要がある100個のNFTは、2024年12月まで所有者が取引できないことに注意が必要だ。投稿のスレッドでは、この制限は「投資手段」としての魅力を制限することを目的としているとされているが、NFTとしての魅力を厳しく損ねることにもなる。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CollectTrumpCards.com
|原文:Donald Trump’s NFTs Have Limits Normal Ones Don’t