バンク・オブ・アメリカとウェルズ・ファーゴ、顧客にビットコイン現物ETFを提供:ブルームバーグ
  • バンク・オブ・アメリカのメリルリンチとウェルズ・ファーゴは、ビットコイン現物ETFを顧客に提供している。
  • 関係者らがブルームバーグに語ったところによると、両社はビットコイン現物ETFへのエクスポージャーを特に求めた顧客に対して認めてきたという。

ウォール街の資産管理大手2社、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)傘下のメリルリンチ(Merrill Lynch)とウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)が、自社の証券プラットフォームにビットコイン現物ETF(上場投資信託)を追加している。ブルームバーグが事情に詳しい関係者の話として報じた。

1月に10種類のETFが発売されて以来、業界関係者はアメリカの大手証券会社がいつ顧客にETFの提供を開始するのかを注視していた。これによってビットコインETF市場により多くの購買力がもたらされる可能性がある。

ブルームバーグの記事は、別の資産管理大手のモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)が顧客にこのETFに投資する選択肢を提供するかどうかを検討していると報じた2月28日のCoinDeskのスクープに続いて出されたものだ。CoinDeskが1月に初めて、UBSとシティグループ(Citigroup)が一部の顧客にビットコインETFの購入を許可する見通しだと報じていた。

ブルームバーグの報道によると、メリルリンチとウェルズ・ファーゴは、エクスポージャーを特に求めた顧客に対してビットコインETFを提供してきたという。

この層のプレーヤーが参加しなくても、ETFには1月11日に取引を開始して以来多大な需要が見られる。28日だけでビットコイン現物ETF全体の取引高が77億ドル(約1兆1550億円、1ドル150円換算)相当を記録した。

それにもかかわらず、ビットワイズ(Bitwise)の最高投資責任者マット・ホーガン(Matt Hougan)氏は29日、メリルリンチ、ウェルズ・ファーゴ、そして今後起こり得るモルガン・スタンレーの参入が新たな需要の波をもたらす可能性があると述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Chenyu Guan/Unsplash
|原文:Bank of America, Wells Fargo to Offer Spot Bitcoin ETFs to Clients: Bloomberg