イギリス政府、暗号資産とステーブルコインに関する新しい法案を提出へ
  • イギリスのビム・アフォラミ経済長官は、今年6月か7月までに、ステーブルコインと暗号資産のステーキング、取引、カストディに関する新しい法律を制定すると述べた。
  • 保守党が主導する政府は、イギリスを暗号資産の世界的なハブにしたいと述べ、昨年、暗号資産とステーブルコインを国内で規制される金融活動として認める法案を可決した。

英国政府は、6月か7月までに、ステーブルコインと暗号資産のステーキング、取引、カストディに関する法案を議会に提出する予定だと、財務省のビム・アフォラミ(Bim Afolami)経済長官は4月15日に開催されたイノベイト・ファイナンス・グローバル・サミット(Innovate Finance Global Summit)で述べた。

アフォラミ氏は「我々は現在、我々の体制に対する最終的な提案を実施するための法案の提出に向けて作業を進めている」と述べた。「この制度が始まれば、取引所の運営や顧客の資産の保管など、暗号資産に関するあらゆる活動が初めて規制の範囲に入ることになる」。

2023年、イギリスは画期的な金融市場法案を可決し、ステーブルコインと暗号資産が広く国内で規制される金融活動として扱われる基礎を築いた。規制当局である金融行動監視機構(FCA)とイングランド銀行は、昨年2月、ステーブルコイン規制のあり方について協議した。イングランド銀行は、金融システムに影響を与えるほど大規模なステーブルコイン・プロバイダーを監督するとし、FCAはより広範な暗号資産空間を規制すると述べた。

アフォラミ氏は2月、ステーブルコインに関する次なる法案の提出を予告し、政府は6カ月以内にそれを実現するように推進していると付け加えた。

保守党率いるイギリス政府は、暗号資産のハブになりたいと述べており、暗号資産を規制する野望を協議してきた。今年は選挙が行われる予定であり、保守党が敗れれば、いくつかの暗号資産の計画が宙に浮いたままとなる可能性がある。そして現在のところ、労働党の勝利が有力視されている

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:イノベイト・ファイナンス・グローバル・サミット2024で講演するイギリス財務省のビム・アフォラミ経済長官。(Camomile Shumba/CoinDesk)
|原文:UK to Issue New Crypto, Stablecoin Legislation by July, Minister Says